ユーザ定義関数

ユーザ定義関数の作成および呼び出しについて、artisoc4とartisoc Cloudの違いを解説します。

戻り値のある関数

引数としてhikisuu1hikisuu2(整数型)をとり、実数型の戻り値を持つ関数kansuuを作成する場合を考えます。

artisoc4

artisoc4では以下のようにfunctionで関数を定義します。

function kansuu(hikisuu1 as integer, hikisuu2 as integer) as double {
    [処理]
    return [戻り値]
}

呼び出す場合には、同じルールエディタ内で単に関数名と引数を記述します。

a = kansuu(3, 5)  //関数を呼び出し、戻り値を変数aに格納

artisoc Cloud

artisoc Cloudでは、関数は以下のようにdefで定義します。1つ目の引数として必ずselfを指定することに注意が必要です。引数や戻り値の型を指定する必要はなく、処理はインデント内に記述します。

# ルールエディタ内に記述
def kansuu(self, hikisuu1, hikisuu2):
    [処理]
    return [戻り値]

関数を呼び出すときは、同じルールエディタ内で以下のように記述します。self.[関数名]の形で記述することや、引数には定義時と違ってselfを記述する必要がないことに注意します。

a = self.kansuu(3, 5)  # 関数を呼び出し、戻り値を変数aに格納

戻り値のない関数(サブルーチン)

引数としてhikisuu1hikisuu2(整数型)をとり、戻り値を持たない関数(サブルーチン)を作成する場合を考えます。

artisoc4

artisoc4では以下のようにsubで定義します。

sub kansuu(hikisuu1 as integer, hikisuu2 as integer) {
    [処理]
}

呼び出す場合には、同じルールエディタ内で単に関数名と引数を記述します。

kansuu(3, 5)  //関数の呼び出し

artisoc Cloud

artisoc Cloudでは戻り値の有無にかかわらずdefで関数を定義します。戻り値のある関数との違いはreturnの有無だけです。1つ目の引数として必ずselfを指定することに注意が必要です。引数の型を指定する必要はなく、処理はインデント内に記述します。

def kansuu(self, hikisuu1, hikisuu2):
    [処理]

関数を呼び出すときは、同じルールエディタ内で以下のように記述します。self.[関数名]の形で記述することや、引数にselfを記述する必要がないことに注意します。

self.kansuu(3, 5)  # 関数の呼び出し