# artisoc Cloud 入門 ## サンプルモデルを実行する artisoc Cloudには、実際にどのように動くのか体感してもらうために、サンプルモデルが用意されています。artisoc Cloudのトップページにアクセスしてモデルを開けば、すぐにシミュレーションを開始することができます。 **ログイン** モデルを実行、継承、編集するためには、artisoc Cloudユーザアカウントでログインする必要があります。(まだartisoc Cloudのユーザアカウントを作成していない場合、「新規登録」ボタンから、ユーザアカウントを作成してください)。 画面右上の「ログイン」をクリックすると、ログイン画面が表示されます。ユーザアカウントのメールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」ボタンをクリックしてください。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_006.png :align: center :alt: ログイン ``` ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_007.png :align: center :alt: ログイン画面 ``` **モデルを検索** それでは、実際に試してみながら、artisoc Cloudの使い方に慣れていくことにしましょう。 artisoc Cloudのトップページ上の検索バーに「口コミモデル mas_support」と入力してEnterを押してください。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_001.png :align: center :alt: トップページで口コミモデルを検索 ``` 口コミモデルが表示されます。モデルのタイトルをクリックして開いてみましょう。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_002.png :align: center :alt: 口コミモデルを選択 ``` ### 口コミモデル・・・情報伝搬シミュレーション **このシミュレーションについて** 情報を持った少人数が、口コミで情報を流すことによって、うわさが広まっていく過程をシミュレートするモデルです。「二次元空間」上を、情報を持った「歩行者」エージェント(赤)がぶらついています。情報を持たないエージェント(緑)とぶつかると情報は伝達され、ぶつかられたエージェントの色は緑から赤へ変わります。次第に赤色のエージェントが増えていき、うわさは広まります。 もちろん、これらの設定はユーザの皆様が自由に変更することもできますが、まずは設定はこのままで実行してみましょう。 「口コミモデル」を開くと、ブラウザに次の図のようなモデル実行画面が表示されます。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_003.png :align: center :alt: モデル実行画面 ``` それでは実際に実行してみましょう。実行させるには、画面上部にある実行パネルを使います。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_004.png :align: center :alt: 実行パネル ``` さて、それでは実行してみましょう。「実行」ボタンをクリックしてみてください。次のような画面が表示されましたか? ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_005.png :align: center :alt: 実行画面 ``` **実行結果** シミュレーションを実行すると「マップ(SpaceMap)」「出力(Time Series Graph of Red Walkers)」「コントロールパネル」「コンソール」「結果ファイル」などが表示されます。 シミュレーションは「停止」か「一時停止」を押すまで、または全てのエージェントに情報が伝わるまで実行され、リアルタイムに結果を表示します。 ### 口コミモデル・・・モデルの設定変更 さて、前項において実際にモデルを実行してみましたが、このままでは一通りのシミュレーションしか実行することが出来ません。ここでは、設定を変更することにより、違う結果を導き出してみましょう。 artisoc Cloudでは他のユーザが「公開」したモデルを「継承」して、自分の新しいモデルを作成することができます。口コミモデルを継承して、モデルの設定を変更することにより、違う結果を導き出してみましょう。 **モデルの継承** 以下の手順で「口コミモデル」を継承して、自分の新しいモデルを作成します。 1. 「口コミモデル」を開きます。 2. 「口コミモデル」の画面右上に表示される「継承して新規作成」ボタンをクリックします。 3. 継承して新規作成 確認ダイアログが表示されます。「OK」をクリックします。 これで、「口コミモデル」が継承されて編集ができるようになりました。モデルの設定を変更してみましょう。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_008.png :align: center :alt: 継承して新規作成ボタン ``` ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_009.png :align: center :alt: 継承して新規作成 確認ダイアログ ``` **モデルの名前を変えてみよう** モデルを編集する前に、モデルの名前を変えてみましょう。手順は次の通りです。 0. 画面右上の「基本情報」ボタンをクリックします。⇒モデル基本情報ダイアログが表示されます。 0. モデル基本情報画面ダイアログで、「モデル名」を「口コミモデル 空間の大きさを変えた」に変更します。 0. モデル基本情報画面ダイアログで、「OK」ボタンを押してダイアログを閉じます。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_010.png :align: center :alt: 基本情報ボタン ``` ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_011.png :align: center :alt: モデル基本情報ダイアログ ``` **空間の大きさを変えてみよう** 元のモデルでは50×50 の二次元空間上を歩行者たちが移動していましたが、空間の大きさを100×25 に変えてみましょう。手順は次の通りです。 0. 画面右上の「ルール画面を表示」ボタンをクリックします。⇒ルール編集画面が表示されます。 0. ルール編集画面 左のモデルツリーに表示されているTwoDimensionalSpace空間にマウスを合わせます。右側に表示される編集ボタンをクリックします。⇒空間設定ダイアログが表示されます。 0. 空間設定ダイアログで、「空間の大きさX」を100, 「空間の大きさY」を25に変更します。 0. 「OK」ボタンを押して空間設定ダイアログを閉じます。画面右上の「ルールの表示を終わる」をクリックします。⇒ルール編集画面が表示されます。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_014.png :align: center :alt: ルールの表示ボタン ``` ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_015.png :align: center :alt: 空間 編集ボタン ``` ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_016.png :align: center :alt: 空間設定ダイアログ 空間の大きさを変更する ``` **時系列グラフの出力を変えてみよう** 次にここでは、時系列グラフ(人数)の折れ線の頂点部分にマーカーを追加し、線を太くして、グラフを見やすくしてみましょう。手順は次の通りです。 0. マップの右上にマウスカーソルを合わせると表示される設定ボタンをクリックします。出力設定ダイアログが表示されます。 1. リストの中のTime Series Graph of Red Walkersの右に表示されている編集ボタンをクリックします。⇒時系列グラフ設定ダイアログが表示されます。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_012.png :align: center :alt: マップ設定ボタン ``` ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_013.png :align: center :alt: 出力設定ダイアログ ``` 2. 「時系列グラフ要素リスト」の「WalkersWithInfo」の「編集」ボタンをクリックします。⇒時系列要素設定ダイアログが表示されます。 3. 「線の太さ」を2pt から4pt に変更し、「印の大きさ」をなしから5ptに変更し、「OK」ボタンをクリックして時系列要素設定ダイアログを閉じます。 4. 時系列グラフ設定ダイアログで「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。 5. 出力設定ダイアログで「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。 6. 画面右上にある「保存」ボタンをクリックして、変更を保存します。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_018.png :align: center :alt: 時系列グラフ設定ダイアログ ``` ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_019.png :align: center :alt: 時系列要素設定ダイアログ ``` さて再び準備が出来ました。実行ボタンをクリックしてみましょう。 ```eval_rst .. image:: images/chapter1/image_020.png :align: center :alt: 時系列要素設定ダイアログ ``` ## 簡単なモデルを構築する ここまでで、他のユーザが作成したモデルを実行する方法、継承して編集する方法を学びました。まったく白紙の状態からエージェントモデルを構築するための基本的な要素と手順について、「[artisoc Cloudチュートリアル](/documents/tutorial/index.html)」にまとめてありますので、まずはこちらを参照しながら、一通りの手順を学んでみてください。